第2回・クイズの杜の運営団体「カードクラブ」とは?

クイズの杜もまもなくオープン3ヶ月目を迎えます。皆様のご協力のおかげで、少しずつクイズ愛好者内での認知度も上がり、問題協力者も増えてきました。本当にありがとうございます。

さて今回のコラムは、「クイズの杜」の実質運営母体である「カードクラブ」について説明させていただきます。

カードクラブとは、問題データ統一計画を実行するために結成された集まりです。実はカードクラブやクイズの問題統一化計画の歴史自体はとても古く、もう10年ほど活動しているのではないでしょうか。現在、20名程度のメンバーで細々と運営しております*1

カードクラブの活動の目的は以下の通りです。

  • クイズ問題を、http://www.syu-ta.jp/unit/unit.shtmlの統一したフォーマットで集めていく。
  • 以上により、全国各地でのペーパーレスの問題交流を実現する。

そう、実はクイズの杜と同じような精神の活動が、カードクラブにおいて既に10年以上続けられてきたのです。
しかし、カードクラブが用いてきた「統一フォーマット」には、大きな欠点がありました。それは、

  • データベースソフト等が使えない人にとって、使いこなすハードルが高すぎる。

ことでした。6行1区切りという形式は、データベースソフト等を用いなければ整えにくく、また活用もしにくかったのです*2

結果として、カードクラブの活動は大きな広がりを見せることなく、10名程度のメンバーで細々と続くだけになってしまいました。我々としては全国各地の色々な方に問題を活用してもらえるよう、活動してきたはずでした。しかし、一対一の草の根でデータベースソフトの使い方を教えて、会員を増やしていく、という方法には限界がありました。

この状況を危惧して設立されたのが「クイズの杜」です。

「統一フォーマット」の問題をhtml化する作業は、「カード」や「アクセス」といったデータベースソフトを使えば容易に可能です。(というより、容易だということについ3ヶ月前気づきました・笑)。html化すれば、

  • インターネット環境にある方なら、誰でも問題を閲覧できる。
  • コピー&ペーストで、パソコン初心者でも気軽にエクセルやワードなどのソフトに移せる。
  • ネット検索に引っかかる

などのメリットがあります。

そこで、

  1. 全国様々な方から、フリーフォーマットで問題を提供していただく(全国の皆様)
  2. フリーフォーマットを、統一書式に変換する(カードクラブメンバー)
  3. 統一書式を、htmlに変換する(カードクラブメンバー)
  4. 全国の初心者が、htmlで気軽に問題にアクセスできる(全国の皆様)

この2,3を我々が仲立ちすれば、全国的な問題交換システムを実現できるのではないか、
そう考えて「クイズの杜」が作られたのです。

ただし我々カードクラブとしても、完全な「ボランティア」でクイズの杜を立ち上げたわけではありません。我々のもう一つの目的は、全国の皆様にデータの統一化の重要性をアピールする、というものです。

我々カードクラブとしては、これまで書式統一化してきた問題を、作者の許可さえ取れれば全てhtml化してweb公開していく予定です。このように、我々はクイズ愛好者の皆様に対し、できる限りの「give」をしていきます。ですから全国のクイズ愛好者の皆様、本当にちょっとでいいので、「take」、すなわち、発表済問題の提供していただきたいのです。宜しくお願い致します。

次回は、「クイズの杜」で集めたクイズ問題をフル活用した画期的な新システム(?)「http://www.cc.e-mansion.com/~ichikawa/pdicpage/」を紹介いたします。

*1:ちなみに、2005年7月時点では、会員は10名程度でした。クイズの杜公開と共に、協力を表明してくださった方が会員となり、一気に増加しました。

*2:アスキーの「The CARD」や、マイクロソフトの「ACCESS」などで問題管理をしている人にとっては便利な書式なのですが、どちらのデータベースソフトも決定的な欠点がありました。それは「高価」であり、「普及率が低い」こと。こういったデータベースソフトの所有を前提にしたことが、統一書式の普及を阻んだ要因の一つといえるでしょう。しかし、最近あるカードクラブメンバーが、統一フォーマットをExcelに変換する簡易ツールを作成されました。現在、クイズの杜運営協力者のみに配布しておりますが、欲しい方には配布いたします。入手希望者は、私までメールをお願いします。