オープン3ヶ月を振り返って

(前回のコラムで予告していた内容とやや違いますが、気にせずに・・・)
クイズの杜が、ついにオープンから3ヶ月が経過しました。ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございます。今回は3ヶ月管理してみての感想と、今後の展望について書いてみたいと思います。

[3ヶ月管理してみての感想]

  • ようやく軌道に乗ってきた!

設立時点で問題を提供してくださる「いい人」がどの程度いらっしゃるか、という危惧があったんですが、本当にたくさんの「いい人」がいらっしゃいました。本当に皆様に大感謝です。さらには、同時期に日本クイズ連盟附属図書館(仮)が立ち上がったのも大変に嬉しいことでした。「クイズの杜」が面倒で手がつけられなかった点、つまり「問題集丸ごとのpdf公開」をやってくださり、相互補完的に問題の全国共有化が進められそうです。

  • といいつつ、やりたいことが、やり切れていない。

やり切れていないことの筆頭は「クイズ掲載サイトへのリンク(許可を取ることも含む)」でしょう。「クイズの杜に来れば、クイズ問題を掲載している全てのwebサイトに行き着くことができる!」が最終目標の一つなのですが、色々忙しくてリンク許可メールの送信作業を本格化できずにいます。また、協力サイトである日本クイズ連盟附属図書館(仮)にアップされた問題へのリンク作業すら終わっていません。

  • PDICの反応が薄くてさびしい。。。

先月「PDICをクイズ用途に使えないかな?」と思い立ち、連休丸二日かけて試行錯誤し、(新サイト)を立ち上げるに至ったわけですが、全然反応が無くて結構寂しい思いをしています。。。
私のアピール不足かもしれませんが、これ、本当に楽しいツールなんです。機能の筆頭は「自動検索」。見かけた単語がクイズになっていないか一瞬にして確かめられるこの機能は、過去問とかぶっていない問題を作ろうとするときの確認や、逆にわざと多人数が作成しがちな問題を出そうとするときなどにかなり重宝します。
また「単語テスト」機能を使うと、クイズの杜に提供された問題がランダムに出題されるフリーバッティングマシーンに変身。徹夜クイズのお供に最適です。フリバ中にわからなかった問題を「必須暗記単語」としてクリックしておけば、後で「必須暗記単語」だけに限定して復習することができます。難易度別の分類作業が面倒、などの課題はありますが、この辺も要望が多ければ対応していこうと思っています。
現在ユーザーは10名程度なんですが、ちょっとでも興味のある方、遠慮なくメールをください。使ってみた方、ぜひ感想等お寄せください。いや、もうちょっとユーザーが増えないと寂しいので。。。

[今後の展望]

何か、この人のブログのスタイルに似てきてますね。まあ、それはおいといて。
とりあえず「クイズの杜」の今後の展望としては、

  • 問題掲載サイトへのリンク許可メールを配信

これは、上に書いたとおりです。運営協力表明者が今忙しいこともありますので、時期を見て地道にやっていこうと思います。

  • テキストデータを使った「遊び」の開発

「クイズの杜」としては「問題の共有化」を進めるとともに、「テキストデータ」として問題を扱っていることを最大限に活かした「遊び」にも力を入れていこうと考えています。PDICを使ったクイズ辞書は、その活動の「手始め」といってもいいでしょう*1
そして「遊び」方面で、私が今思い描く現時点での目標は、「クイズの杜提供問題を使った早押しクイズゲーム」です。概要はこんな感じです。

早押しクイズゲーム。問題は、クイズの杜提供問題を活用。「一人で早押しモード」「ネットで早押しモード」の二つから選択、ネットモードでは世界各地のメンバーと早押し対戦を楽しめる。「問題集」「難易度」「傾向」などを選択できるようにし、「ランダム出題モード」「番号順出題モード」を選択可。問題は最先端の音声合成技術を駆使し、テキストデータから自動読み上げ。ユーザーが早押しボタンを押すと、問題がとまる。正誤判定はメンバー同士の暗黙の了解か、別途正誤判定員を作るかで行う。「7○3×」「10by10」「早押しボード」など、基本的なルールの得点計算機能つき。また各解答者は、自分が間違えたor押し負けた問題を、自分がどこで押したかという情報付でローカルPCに保存し、後で復習することができる。

絵空事を語っているのように感じますか?実は、上に挙げた要素技術の殆どは、既にクイズ関係者の優秀なプログラマー達が実現したもの*2であり、クイズ関係者の技術力が結集すれば直ぐにでも実現できる可能性すらあるのです*3
でもプログラミング能力が低い自分にとっては、今すぐに上のような夢を実現させることができません。しかし、今でもできること、それは「統一書式化された問題」を地道に揃え続けることだと思っています。それで、

  • 商いは牛のよだれ

このサイトを立ち上げるにあたって、この方から
「商いは牛のよだれ」
「100人のフリーライダーがいて当然。その中で、1人の協力者の出現に喜べばよい」
という言葉をいただきましたが、しばらくやってみて改めてそのとおりだと思っています。どんどん問題をアップして、「サイト運営に協力した場合の見返り」をもっと用意して、より多くの協力者を募りたい、と焦る気持ちもありますが、オープン3ヶ月はそれを考えるにはまだ早い。あと5年、10年続けたときに、「クイズの杜や、日本クイズ連盟附属図書館(仮)があって本当によかった」「だから、これらの運営にぜひとも協力したい」と言われるようなサイト作りを、下手に力を入れず、地道にやっていけたらと思います*4
今のような更新速度をいつまで保てるかわかりませんが、宜しくお願いいたします。

*1:あまり反応がないので、実は望まれていない?この辺はいろいろな方にオフラインでも伺っていこうかと思っています。

*2:「最先端の音声合成技術」だけが怪しいかもしれません。一昔前の音声合成技術を使った問題読み上げプログラム(誤読が多い)なら、既に存在していますが・・・。また早押し判定は音声の再生タイムとかで行うんでしょうけど、PC環境毎の処理速度の違いで有利不利がでないようにするのが大変そうですね。

*3:これらの要素技術を含むプログラムを開発した方全員と私が知り合いではなく、また知っている方も皆さんお忙しそうなので、実際には難しいわけですが。「問題さえもらえれば、私なら“ネット早押しクイズ対戦構想”を実現できそう」というスーパープログラマーな方、ぜひ連絡ください。

*4:といいつつ、問題提供者が傷つく事態が勃発したら、即閉鎖するつもりですが。