誤植修正について

クイズの杜を運営してきて、ちょっと困っていることがあります。それは、「問題の校正について」です。
これまで既にクイズの杜でアップされた問題について、多数の誤植指摘を受けています。基本的に間違いや誤植はどんどん直したいところではあります。しかし、作者に無許可で、こちらで勝手に問題文を直していくのか、今までグレーゾーンでした。

クイズの杜は、「クイズは著作物であったとしても、問題のない運営をする」ことを標榜しています。「クイズは著作物である」とした場合、
 「問題の修正には、作者の許可がいる。しかし、誤植の修正程度は許される。」
とされています。でも、一回一回作者の許可を取るのは不可能に近いでしょう。

そこで、以下のような基準を設けることを検討しております*1。問題なければ、2月からはこの方針で運営していく予定です。ご意見等いただければ幸いです。

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・問題提供時に、問題作成者に修正許可レベルを伺う。それに従い運用する。
修正許可レベルA・・・誤植の修正、問題文の修正、事実誤認の修正など、あらゆる問題文の改良を「クイズの杜」運営陣に一任する。
修正許可レベルB・・・明らかな誤植・明確な事実誤認の修正については、「クイズの杜」運営陣に一任する。問題文の修正、微妙な誤りについては、問題文の修正は行わず、解説欄への注意書き記入のみ行う。
修正許可レベルC・・・作者自身からの申告を除き、一切の修正を認めない。解説欄への記入も認めない。

・修正許可レベルを表明していただかなかった場合、レベルBをデフォルトとする。(これまで提供していただいた問題についても、特に申し出が無ければ、レベルBとして扱う)
・誤植の修正などに際して、こちらから作者の方への連絡は、原則行わない。ただし、作者の方からの要望はいつでも受け付ける。(「やはり修正レベルAにしてほしい。」「解説欄に書かれた誤りを実際の問題文に反映して欲しい」「訂正の指摘を受けたが、実際は間違っていない」など)

  • 明らかな誤植修正の例

「最近学者の野口英世が、」→「細菌学者の野口英世が、」
『怪獣ブースカ』→『快獣ブースカ
「小説『雪国の』舞台となっている、」→「小説『雪国』の舞台となっている、」

修正許可レベルABの場合→問題文・解答を修正する。
修正許可レベルCの場合→作者から申し出があるまで、修正しない。

  • 明確な事実誤認修正の例

「ビールの小瓶は何ml? 336ml」→「ビールの小瓶は何ml? 334ml」
「ジョージ・マリローの言葉で、」→「ジョージ・マロリーの言葉で、」
「〜オーストリアのスケート選手は誰? 答え・ブラッドバリー」→「〜オーストラリアのスケート選手は誰? 答え・ブラッドバリー

修正許可レベルABの場合→問題文・解答を修正する。
修正許可レベルCの場合→作者から申し出があるまで、修正しない。

  • 微妙な誤り修正の例

「○○年の「ニューイヤー駅伝」で、史上初の3連覇を達成したチームは? コニカ
*「「ニューイヤー駅伝」で、史上初の3連覇を達成したチーム」とあるが、「ニューイヤー駅伝」=「全日本実業団駅伝」であり、既にヱスビー食品旭化成が達成済み。それと同駅伝では「男子の部」「女子の部」の二部門があり、どちらの部門かという記述が無いので、限定が甘い。

修正許可レベルAの場合→「史上初」という言葉を抜く、「男子の部」と限定をつけるなど、問題文を修正するか、以上のコメントを解説欄に記入する。
修正許可レベルBの場合→以上のコメントを解説欄に記入する。問題文は修正しない。

修正許可レベルCの場合→作者から申し出があるまで、修正しない。

  • 問題文の修正例

「○○年にドイツで生まれたことで知られ、○○の発明でも知られる、また、○○と従兄弟ということでも知られる、本名の○○での作家活動も知られる女性ジャーナリストは誰?」
*「知られる」が連発され、問題文として気持ち悪い

修正許可レベルAの場合→「知られる」を減らすよう、問題文をある程度修正する場合がある。
修正許可レベルBの場合→作者から申し出があるまで、修正しない。
修正許可レベルCの場合→作者から申し出があるまで、修正しない。

  • 修正しない誤植(事実が変化した場合)

「卓球の1セットは何点先取? 21点」
*現在は11点先取。

出題当時21点であったならば、修正しない。
ただし修正許可レベルABの場合、解説欄に事実変化の旨を書き込む場合あり。

*1:現在問題を提供していただいた方には、以下の内容の同意を求めるメールを差し上げました。メールが届いていない方は、ご一報下さい。